＜ワインデータ＞
タイプ：赤ワイン
品種： マスカット・ベーリーA100％
アルコール度数：12.5％
容量：750㎖

瓶詰め日：2024年12月12日
生産本数：523本
使用酵母：D254
亜硫酸添加：あり
酸度：5.95g/L
pH：3.76

＜収穫時データ＞
収穫地：山梨県北杜市白州町
収穫日：2023年11月6日
Brix(糖度)：23.6度
酸度：5.64g/L
pH：3.87

※保存方法
温度変化の少ない15度前後で、なるべく光の当たらない冷暗所での保管をお願いいたします。

栽培・醸造方法

＜白州圃場の特徴＞
白州圃場は、山梨県の最北端にある北杜市白州町に位置しています。標高約750mで敷地内の標高差は30mあります。平均傾斜8度の東向きの斜面に広がっており、花崗岩質の土壌のおかげで水はけが良いのが特徴です。

傾斜と花崗岩質土壌により適度に水分ストレスがかかり、また、昼夜の寒暖差が大きいため、濃い色づきと高糖度で良質なブドウが育ちます。土地の恵みを存分に受けながら、特別なワインへと生まれ変わります。


＜2023年ヴィンテージの特徴＞
春の萌芽期には適度な雨が降り、順調に生育が進みました。梅雨時期の6月・7月は例年より降水量が少なく、日照時間が長かったため、ブドウにとって理想的な天候に恵まれました。また昼夜の寒暖差もあったことで、全体的に糖度が高く、健全なブドウを収穫することができました。2023年の積算日照量はこれまでの記録の中で最も多く、積算雨量は5月から10月までの計測で約870mmと例年より少なめでした。平均気温も20度を超えており、ブドウの生育には良い年となりました。

＜栽培のポイント＞
土壌改良のために、圃場全体に牡蠣殻を散布しました。7月には摘房を行って余分な房を落とし、ブドウ全体に栄養がいきわたるように管理を行いました。収穫2か月前にすべての房に袋掛けを施し、病害や台風の雨から実を守ることで、11月まで収穫を遅らせ果実を凝縮させます。丁寧な選果で厳選したブドウのみを収穫しました。

＜醸造のポイント＞
収穫したマスカット・ベーリーAは、全房のまま約10日間発酵させた後に搾汁し、樽と樹脂タンクに分け発酵を行いました。このうち一部はマロラクティック発酵を行って、酸味を和らげてまろやかな味わいに仕上げました。その後、それぞれを旧樽で約13カ月間熟成させて、最終的に瓶詰め前にすべてをブレンドしました。
白州圃場で育つマスカット・ベーリーAは、小粒で凝縮感のある味わいが特徴です。ブドウの品質を最大限に引き出すために、梗（こう）を加えてプレスすることで、わずかなタンニンをワインに加えました。これにより、深みと飲みごたえを与えながらも、フレッシュな果実味と樽熟成による複雑な風味がバランスよく調和するように醸造しました。品種の個性を生かしつつ、豊かな味わいを引き出すことを大切にしました。

理想的なサービス温度

ワインを楽しむための最適な温度は、15～18度です。
低めの温度でグラスに注ぎ、お料理のペースに合わせてゆっくりと温度が上がり、ワインが開いていく変化も合わせてお楽しみください。